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新聞記事

2011年06月20日(月) 水道産業新聞に掲 載されました!!

               新たな排水管理手法の開発へ
           日水コンなど6社 WETシステム研究会設立


日水コンなど6社は、全排水毒性評価を活用した新たな排水管理手法(WET)を効率的・効果的な実用システムとすることを目的にWETシステム研究会を発足させた。
5月27日には、都内ホテルで設立総会を開き、活動をスタートさせた。
WETは、バイオアッセイにより排水などに含まれる多種多様な化学物質の複合影響を総合的に捉え、原因物資が判明しなくても対策を行える点が大きな特徴。
特定物質を個別に管理・規制する日本国内の排水規制は、膨大な化学物質の特定や個別規制で困難であり、WETはその欠点を克服するもの。
すでに多くの国で実用化され、日本でも環境省を中心に導入が検討されている。
WETの研究会は、多様な分野にまたがることから、一企業での研究開発は難しかった。
同研究会では、各分野の企業や学識者が連携することで、生物学・バイオアッセイ、処理プロセス技術、処理プロセス管理技術、総合マネジメント技術などについて効率的な研究・開発を行っていく。
会員は、JFEテクノリサーチ、アクト、グローバル環境ソリューション、環境バイオ、正興電機製作所、日水コンの6社。
設立総会では、役員の選任や23年度事業計画を決めた。
会長には、清水芳久・京都大学大学院工学研究科教授を選任。
技術委員長は吉川裕泰・JFEテクノリサーチ営業開発部主査部長、広報委員長は小林浩・アクト社長、事務局長は岸野加州・日水コン環境分析センター長が就任した。


清水氏
会長 清水芳久氏
掲載記事より
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2011年07
                      技術開発
      バイオアッセイで排水管理:WET手法の研究会を設立


5月27日に、東京都渋谷区においてWETシステム研究会の設立総会が開催された。
WET(Whole Effluent Toxicity)とは、バイオアッセイ手法を活用した全排水毒性評価のことで、新たな排水管理手法として導入しようと、環境省の排水(環境水)管理のバイオアッセイ技術検討分科会を中心に検討がなされている。現在、国内で流通している化学物質は20,000種を超えるとされることから、従来の特定物質を個別に管理・規制する手法ではほぼ不可能に近く、また、それぞれの化学物質の複合効果についての評価も非常に困難となっている。WET手法は、こうした従来の排水規制の欠点を補完し、バイオアッセイにより排水等に含まれる多種多様な化学物質の複合影響を総合的に捉え、原因物質が判明しなくても対策を行なえる利点がある。すでに、米国・韓国等のいくつかの国で実運用がなされている。
しかし、同手法には、毒性評価、毒性物質同定や、改善、継続的フォローアップなど、多くの課題が考えられる。そこで、各分野における企業および研究者が集合し、コラボレーションすることが有益であると判断し、生物学・バイオアッセイ、処理プロセス技術、処理プロセス管理技術はじめ、最終的な総合マネジメント技術などについて研究・開発するOPENな会として同研究会が設立されたものである。設立時の会員企業は。鞄水コン、JFEテクノリサーチ梶A潟Aクト、潟Oローバル環境ソリューション、叶ウ興電機製作所、滑ツ境バイオ(韓国)の6社である。
総会では、会長に京都大学大学院の清水芳久教授(写真)が選任された他、事業計画案や事務局を鞄水コンに置くことなどが承認された。引き続いて行われた講演では、徳島大学大学院の山本裕史准教授が日本版WETシステムの展望や実地で試行したさいの問題点などを解説した。なお、同研究会では、広く参加企業を募っている。

■問合わせ先■
    WETシステム研究会事務局
     (鞄水コン環境事業部環境分析センター内)
        TEL042(584)7930  http://wet-s.jp/

掲載記事より