NEWS PAPER |
║ 2010年12月10日(金) 中部経済新聞に掲載されました!! |
高山のクリーニング工場に廃水処理設備を納入 初の担体型有機システム 発生汚泥減らす |
水処理設備、環境機器製造のアクト(本社 小牧市大山苗田946の1、小林浩社長、電話0568・47・2421)は先月中旬、高山市内のクリーニング工場に従来処理方法に比べ、汚泥発生量を半減することができる「担体型有機廃水処理システム」を初納入した。 有機物を取り込む”担体”にリサイクル材料を活用した仕組みで、環境に優しい処理方法として引き続き幅広い採用を促していく。 (小牧・岩崎幸一) アクトは処理工程で発生する汚泥の減量化をめざし、2009年12月にクレハエンジニアリング(福島県)、日水コン(東京都)、東邦テクノロジー(名古屋市)など6社で「担体型有機廃水処理法研究会」を結成。 反応タンク内で酸素量に応じ好気環境と嫌気環境を繰り返し、微生物による有機分解効率を高める同技術の確立・普及を図っている。 同研究会ではこれまで、茨城県内の公共下水処理場に実験機を設置し、データー収集を行いながら採用を呼びかけてきた。 今回のクリーニング工場の導入はその第一号案件で、アクトの油分分解処理装置「油太郎(あぶらたろう)」を組み合わせたシステム(幅1メートル、長さ18メートル、深さ3.5メートル)をクリーニング工場の屋外に設置。 泡成分などを含む水を約5時間かけて河川に流せる状態に処理する。 同一環境下で処理する標準活性汚泥法に比べて、好気と嫌気の両環境で処理する同システムは汚泥発生量の半減が可能。 また、担体には建築廃材やペットボトルキャップなどのリサイクル品を採用しており、設備面でも環境保全の取り組みをアピールしている。 |
掲載記事より